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障がい者グループホーム ななつ星

建築場所/兵庫県丹波篠山市

用途/障がい者グループホーム

​構造規模/木造2階建

敷地面積/245.8㎡

​延べ面積/190.6㎡

​その他/グッドデザイン賞

​    IAUD国際デザイン賞 銀賞

2015年に24年間重度の障がい者であった長女と暮らした自宅を障がい者短期入所施設に改装した『みずほの家』と、その隣地に2017年に新築した知的障がい者のグループホーム『ななつ星』。これらは夫妻と長男、次男の家族主体で運営されている施設である。敷地は篠山城跡の北側に位置し、城下町の要素を全体としてよく残し、その歴史的風致を今日に伝えている地域であり、その奥まった住宅密集地にこの建物は建てられている。このような場所に、地域共生型の障がい福祉事業所が実現されていくことは社会的な意味が大きく、入居された障がい者の方々が、地域の一員として、近隣の人たちと普通の関わりを保って生活されている。そして今「最近、障がい者が街に増えたね」と声をかけられるようになったという。家や施設の中にいた障がい者が街に出てきている。当事者が「福祉の殻」を破り始めた。ささやかな変化だが、ものすごく価値のある変化である。障がい者が街に慣れ、街が障がい者に慣れていく。街が優しくなると、⼼の段差がなくなっていく・・。 ご夫婦の想いは一代で終わることなく、その子息へと受け継がれ、さらに地域に浸透し、ノーマライゼーションが実現された心豊かなまちとなっていくであろう。

※前職(株式会社吉住工務店)で発注者との打ち合わせ・企画・プレゼン・基本設計・実施設計・設計監理の全てを担当した案件です。

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